初仕事で失敗した話

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今回は初のWeb制作の依頼を受け完成させ、請求書提出していざ納品というところでキャンセルになった僕の初仕事についてお話ししようと思います。もう1ヶ月経ったから書いても良いでしょう?

最初の依頼

クライアントについては伏せておきます。2018年9月3日に「忙しくてホームページの更新が出来ないからお願いしたい。」 という理由と 「うちのホームページを足掛かりにして次に向けてほしい。」というありがたい言葉とともに依頼を頂きました。以前お付き合いのあったクライアントさんで「また一緒に仕事ができる」とうれしくもありました。僕にとってWebデザイナーでの初仕事です。気合を入れて頑張りました。

デザインカンプを作成

まず最初にPC画面のデザインカンプを Illustrator で作り始めました。トップページをまず作り、各パーツの配置やバナー作成も一緒に行い、スライドショーの設置も検討していきました。トップページが出来上がったのち下層ページも作ってみることにしました。下層ページが一番伝えたいことを表現することになるので時間はかかりましたが形にはなりました。

2018年10月26日にデザインカンプを見てもらいに行き、OKを頂きました。その際、別の方も同席されており、レスポンシブデザインや求人情報をしっかりしたものにしたいとのご意見を頂きました。いきなりの提案に少しびっくりしましたがレスポンシブデザインをコーディングするのにいい機会だと思い引き受けることにしました。

コーディングを始める

デザインカンプと現ホームページを元にコーディングを始めることにしました。現ホームページは30ページを超えており、これを再構築して30ページにおさまるようにサイトマップを作りました。
レスポンシブデザインは初めての挑戦でメディアクエリをつかってコーディングをしながら同時にデザインを考えて作っていきました。ビューポイントは3つ設定しました。スマートフォン、タブレット、PCの3つです。CSSで3つサイトを作っているような状況でした。
トップページには jQuery を使ってスライドショーを設置し、下層ページにも種類の違うスライドショーを使ったりとみる人が見やすい、レイアウトの整ったページ作りを意識して作業を進めていきました。
ただ、やはり30ページは量が多く完成まで時間がかかってしまいました。

添削と修正

2019年3月になってやっと全30ページのコーディングが終わりました。自分の契約しているレンタルサーバーにサブドメインを設定してテストサイトを作り挙動の確認もしました。そのテストサイトのアドレスをメールでクライアントに伝え内容を確認していただくことにしました。でも何時まで経っても返信がありません。後から直接会って聞いてみるとどうやら色々なメールに埋もれてみていなかったようです。今後の連絡方法のについてこの時にしっかりと話し合っておけばよかったのですがうやむやにしてしまったのが最初の失敗でした。また、この時見積もりをお渡しして、最終的な支払額のお話もさせて戴きました。

クライアントに直接会って内容を確認して頂きいくつかの修正点を頂き、持ち帰って修正することになりました。この時にクライアントから「3月中に完成させて支払いを済ませたい。」との希望があり急いで修正を行いました。修正作業が完了し、その旨を連絡しようとしたのですが、「メールを見てもらえないのでは?」との不安がありました。そこで以前送ったクライアントの個人用の宛先ではなくクライアントの経営している企業宛のメール(企業の誰でも見ることができ、クライアントも必ず目を通すアドレス。上記でレスポンシブ化と求人情報について追加注文をされた別の方にも見てもらうつもりで。)に完成を伝えるメールを送りました。これが2つ目の失敗でした。

作成ミスとキャンセル

企業宛にメールを送ったことですぐに返信があり、直接会って話をすることになりました。僕としては、長く時間はかかったけどいよいよ最後でお支払い頂けると思っていて、会う日に合わせて請求書を作りました。2019年3月25日に会いに行くとクライアントさんともう一人の方とがページのことについてないやら言い合いになっていました。もう一人の方から「表が見にくい。」(あなたの部下からもらったデータで作った表ですよ?)「辞めた人間の名前が出ていて、さも在職しているかのようにみえる。」(写真も名前も元々のページにありましたよ?間違えて追記してしまったところもありましたけど、すぐに消しますよ?)「人の顔がそのまま出ている。隠せないか。」(元々のページのままですけど?)「担当部署の人に何も確認していない。」(そちらの都合ですよね?)等々たくさんクレームがありました。さらにほかの方々が入れ替わりに現れて、収拾がつかない様な感じになってしまいました。
一通りのダメ出しの後、クライアントと一対一で話しました。その際「決算時期で感情的になっているみたいだ。」「決算があるから今月中の支払いは無理だ。」ということでした。持って行った請求書は引っ込めて、とりあえず修正作業をすることにしました。
自宅に戻った後、修正作業を行いました。一番時間がかかったのは250枚を越える写真データの補正です。主に顔の部分を選択してぼかしをかける作業をしました。後はテキストの修正等をしましたが、終わったころには翌日の朝になってました。

朝一でクライアントに連絡をとり、完成を知らせましたが、「もう無理だ。どうにもならなくなった。キャンセルする。支払いは個人でするから請求書を用意してくれ。」と電話がありました。どうやら僕が帰った後でなんかあったみたいです。でも、世に出ないものにしかも個人で支払っていただくのは申し訳ないので、支払いはこちらから断りました。
クライアントとしては僕と一対一で進めて、完成・アップロード後に他の人に見せるという流れにしなければ今回のような結末になることを予想されていたようです。

今回の反省とこれからについて

今回の反省点をザっとあげると

  • きちんと最初にしっかりとしたプランについて話さなかったこと。
  • 自分ではわからない、知らないことを掲載する必要がある場合にクライアントにテキストを考えていただけるか確認すること。
  • 必要な写真をご提供いただくこと。肖像権を含めた権利の問題について話し合うこと。
  • プランに沿ってページ作りを進めていくこと。
  • 完成までに時間がかかったこと。
  • クライアントの意図がしっかり読み切れなかったこと。

ということになるでしょうか。これらを踏まえて今後失敗しないために、

  • 最初の段階でヒアリングをきっちりと行えるように、ヒアリングシートやヒアリングマニュアルを作成する。
  • 作成するページにおいてクライアントに原稿を書いてもらえるかどうかの確認をする。
  • 写真の取り扱いについてしっかりと話し合う。
  • 作成手順を明確化するために工程表をつくる。
  • 料金プランについてももっと分かりやすいように表をつくる。
  • 時間に余裕が持てるように自分自身のスキルアップ。

といったことを考えました。このホームページ上にも制作の流れや、料金表などを掲載し、もっと分かりやすく、頼みやすい情報の掲載が必要と思いました。
また、自分自身のスキル不足も痛感したので、職業訓練以降ページ作りに没頭していましたが、HTML、CSSに加えJavaScript、PHPといったプログラミング言語の学習や、Photoshop、Illustratorをもっと自在に扱えるようになりたいと思いました。そこで、今はProgateを開始し、書籍も図書館で借りてきてスキルアップをしています。

最後に

今回は僕の無知から失敗してしまいましたが、この失敗を無駄にしないように考察し、次につなげていかなければならないと思いました。
こんな僕ですが、「使ってやってもいい。」と思われる方がいらっしゃいましたら是非お仕事させてください。
たくさんの経験で僕も成長していけると思います。一回の失敗でかなり落ち込みましたが、次に向かって頑張っていきたいです。

この記事を書いた人

みかげうら

こーだー(仮)してるよ。
元作業療法士、臨床経験17年。

うつ / HSP / 精神障害者福祉手帳3級。