2年間の平穏な日々
事務所に配属になって、事務仕事にショートステイの送迎、畑仕事をしながらリハビリ業務を続けていました。仕事量は多く1日で捌ききれないことも多々あり、残って書類仕事をしていると「早く帰れ」とよく言われていました。そういえば労働基準監督署の立ち入り調査がありましたねぇ…。結構なサービス残業をしていたのでかなり怒られました。
事務所での思い出は結構いい方で、安定した生活も送れていましたし忙しかったですが心の方も落ち着いていました。事務仕事で24時間テレビの介護車両を贈呈してもらうための担当をさせられ、まぁうまいことに贈呈してもらえてテレビCMの撮影で出演することになったりしましたが、そんなにきつくはなかったです。
事務所に併設して、というか事務所の中に居宅介護支援事業所があったので専任のケアマネさんとも仲良くなったりして、居宅の利用者さんの相談を聞くこともあり、通所時代を思い出しながらなつかしい気分もありました。そんなことをしながら施設内を回っては介護士さんから入居者さんの相談にのったり、時には介助方法の指導であったり、相談員さんや施設ケアマネさんを巻き込んで車椅子を改造したりなんかしてました。2年間はホントに楽しく仕事が出来ていたんですよ。
最初の異変
しばらくたって、僕の仕事の負担が多く残業も多かったので「運転手を雇おう」という流れになったようです。僕は苦ではなかったのですが上の判断で2人雇うことに決まりました。その運転手の指導役になぜか僕が選ばれました。負担を減らすどころか逆に増えました。しかも、どちらも60歳以上で今まで介護なんてしたことのない素人さんでした。送迎中に何かあってはいけないので、介護の基本から接し方、何から何まで1から教える必要がありました。年齢的になかなか覚えられないようでかなり長い時間をかけて教えましたが、結局運転手として育てることが出来ませんでした。しかも1人は辞めてしまいました。
このことがきっかけでお米が食べられなくなりました。おかずは食べることが出来るのですが、ご飯は欲しくないって感じで、5キロくらい急激に痩せました。今思えばこの時に心療内科を再受診しておけば、僕も辞めることにならずに済んだかもしれません。辞めるままでにあと2回、大きな出来事がありました。